世界的な人気を誇るMOBAゲーム『Dota 2』ですが、日本での存在感はかなりニッチです。
例えば、2024年4月、人気VTuberの本間ひまわりさんが「みんなDota2もやってくれよな…。」とSNS投稿したところ、日本のDota2界隈は「あの有名人が言及してくれた!」と大いに沸きました。
たった一度のつぶやきがニュースになるほどで、それだけ日本では『Dota 2』が“幻のゲーム”状態になっていることがうかがえます。
「そもそもDota2ってどんなゲーム?」という疑問をお持ちの方はこちら!
日本におけるDota 2プレイヤーの人口を調査【2025年最新】
では実際、日本で『Dota 2』を遊んでいる人はどれくらいいるのでしょうか?
残念ながら公式に地域別のプレイヤー数は公開されていません。
しかしコミュニティの推計などから、おおよその規模感は見えてきます。
ひとつの参考になるデータとして、2021年初頭の統計では日本のDota2プレイヤーは約19万人と報告されています。
この数字だけ見ると一見多そうですが、これはサービス開始以来の累計プレイヤー数とも考えられ、実際のアクティブ人口はその一部です。
日本人ストリーマーのホクトラ氏は2019年時点で「アクティブプレイヤーは1000人弱くらいじゃないか」と推定しています。
当時Steamの日本人グループ参加者が4200人程度だったことからの推測で、現在でも数千人規模に留まっている可能性が高いでしょう。
肌感覚的にも、日本サーバーでプレイしているとマッチング待ち時間が非常に長いことからプレイヤー不足を実感します。
実際、ゲームを1回プレイするのに10分以上待たされることも珍しくありません。
この状況からも、日本国内のプレイヤー人口の少なさが伝わってきます。
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海外のDota2人口と比較してみる
日本で『Dota 2』がマイナーだと言っても、どれほど少ないのか。
他国の状況と比べてみると、その“少なさ”が際立ちます。
世界全体では数百万人規模のプレイヤーがいる『Dota 2』ですが、その中で日本が占める割合はごくわずかです。
あるデータによれば、ロシアには約247万人、中国には約182万人ものDota2プレイヤーがいます。
東南アジアや北米・欧州にも数十万規模のプレイヤーが存在し、ペルー(約25万人)やドイツ(約23万人)といった国々よりも日本の人口は少ないという状況です。
要するに、日本のDota2人口は世界的に見ても下位クラスであり、極めてニッチなマーケットと言えます。

日本のDota2人口が少ない理由
では、なぜここまで日本では『Dota 2』が流行っていないのでしょうか?
考えられる要因をいくつか挙げてみます。
日本向け展開の欠如
Riot Gamesが『LoL』で日本サーバー運営やプロリーグ設立を行ったのとは対照的に、『Dota 2』には日本法人も公式リーグも存在しません。
そのためゲームの認知度を高める機会がほとんどなく、ユーザー獲得で大きく後れを取っています。
ライバルゲームと親和性
日本ではMOBAジャンル自体の知名度が高くない中、よりアニメ調で馴染みやすく完全日本語化された『LoL』の人気が圧倒的です。
一方、『Dota 2』はキャラクターや世界観がやや洋ゲー寄りでとっつきにくく、後発ながら先に市場を抑えられてしまいました。
言語の壁
『Dota 2』はゲーム内の日本語対応が不十分で、メニューやアイテム説明の多くが英語のままです。
そのため初心者は取っつきにくく、何をすればいいか分からないまま離脱してしまうケースが少なくありません。
英語が堪能なごく一部のユーザー以外にはハードルが高い現状です。
eスポーツ環境の遅れ
賞金制限の法律など、日本では近年までゲーム大会で高額賞金を出すことが難しく、プロシーンの発展が阻まれてきた歴史があります。
大規模大会やスター選手が生まれにくかったことで、競技シーンからの盛り上がりも欠けていました。
以上のような要因が重なり、日本では『Dota 2』が大きく普及しないまま現在に至っていると言えます。

Dota2の人口調査まとめ
世界的な盛り上がりとは裏腹に、日本における『Dota 2』は知る人ぞ知るディープなゲームとしてひっそりと息づいています。
それでもプレイしているコアなファンたちは、細々とコミュニティを維持し大会にも挑戦し続けています。
実際、2024年には日本チーム「REJECT May」がアジア大会に出場し健闘しました(結果は苦戦でしたが…)し、先述のVTuberによる言及など明るい話題もありました。
日本でDota2が大ブームになる日は正直来ないかもしれません。
それでも、このニッチなゲームに情熱を注ぐ仲間がいるという事実は、ゲーム好きにとってなんだかワクワクするものです。
興味を持った方はぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、あなたも“幻のDota仲間”入りしてしまうかもしれませんよ?
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