Dota 2はValve社が開発・運営する人気のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ゲームです。
ゲームは5人対5人のチームに分かれて行われ、プレイヤーは個性豊かなヒーローを1体選択し戦います。
ゴールは自軍の基地にある「Ancient」と呼ばれる建物を破壊することで、これを成し遂げたチームが勝利となります。
元々はWarcraft IIIの人気Mod『Defense of the Ancients Allstars』の続編(あるいはリメイク)として誕生し、2013年にリリースされました。
すべてのヒーローは最初から使用可能で、課金要素は外見や付加コンテンツに限られゲームバランスに影響しないため、プレイヤーの腕前のみが勝敗を分ける公平な設計になっています。
Dota2ってどんなゲーム?①基本ルール
Dota 2では、敵チームのAncientを破壊することが勝利条件です。
Ancientは自陣のタワーやバラックといった建造物で防衛されているため、まずはこれらの建物を順次破壊して道を開く必要があります。
一方で敵チームのプレイヤーもこちらのAncientを狙っているため、ヒーロー同士の戦闘が不可避です。
敵ヒーローを倒せばゴールドを獲得でき、倒されると一定額のゴールドを失うペナルティを受けるため、戦闘では慎重な立ち回りが求められます。
タワーを破壊すればチーム全体に報奨金が入り前線が押し上がりますが、防衛ではタワーが自動的に敵を攻撃するため、これも活用して敵の侵攻を防ぐことが重要です。
Dota2ってどんなゲーム?②ゲームの特徴
Dota 2のマップは中央に大きな川が横切り、上下対角線に基地が配置された対称構造になっています。
マップ左下がRadiant(レイディアント)陣営、右上がDire(ダイア)陣営です。
両陣営の拠点を結ぶ形で、トップ・ミッド・ボトムの3本のレーン(通路)があり、それぞれのレーンでは自陣のバラックから定期的に小勢力「レーンクリープ」が出現して進軍します。
一般的にトップ・ボトムのレーンには合計4人(それぞれ2人ずつ)、ミッドレーンには1人が配置されます。
Radiant側ボトムとDire側トップは安全レーン(キャリー・サポートが展開しやすい)で、Radiant側トップとDire側ボトムは敵の奇襲にさらされやすいハードレーン(suicide lane)と呼ばれます。
各レーンには3本ずつタワー(Tier1~Tier3)が設置されており、奥から手前に向かって順番に破壊していきます。
さらにレーン最奥部には近接型と遠距離型のバラックスが各1組ずつ配置されており、手前のタワーを破壊しないと攻撃できません。
マップ中央や両サイドのジャングルには中立のオブジェクトも存在します。
例えば、バウンティルーン地点には両陣営のアウトポストがあり、占領すると視界を得られ、10分毎に占領チームの全員に経験値ボーナスが入ります。
ジャングルにはシュラインと呼ばれる建築物があり、起動すると周囲の味方にHP・マナ回復を付与できます。
マップ中央下側には強力な中立クリーチャー「Roshan(ロシャン)」が待ち構えており、チームで討伐することで強力なアイテム「Aegis」などの報酬を得られ、ゲームを大きく有利に進められます。
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Dota2ってどんなゲーム?③ヒーローについて
Dota 2には100体以上のヒーローがおり、それぞれがSTR(筋力)・AGI(敏捷)・INT(知力)の主属性のいずれかを持っています。
STR型ヒーローは体力・耐久に優れ、タンクやイニシエーター役が多く、通常近接が大半です。
AGI型ヒーローは攻撃力と攻撃速度が高く、通常攻撃主体のキャリーが多いです。
INT型ヒーローはマナが多くスペル中心の戦闘で、サポートやギャンク役が多く遠距離攻撃主体です。
プレイヤーは試合開始時にヒーローを1体選び、対戦中に経験値を得てレベルアップしながらステータス上昇や新スキルの習得を図ります。
役割(ロール)は大別して、キャリー・ミッド・オフレーナー・サポート・ジャングラー・ローミングなどに分かれます。
キャリー(第1ポジション)はゲーム後半でのダメージ源で、序盤は耐久が低いため味方の援護が必要ですが、ファームが進むと複数の敵を一掃できる力を持ちます。
ミッド(第2ポジション)は単独でミドルレーンを担当し、効率的に経験値とゴールドを稼ぎ、序盤からガンク(他レーンへの奇襲)やスペースメイキングを行います。
オフレーナー(第3ポジション)はトップ/ボトムの一方で戦い、敵キャリーにプレッシャーをかけつつ自身も育ち、中盤以降に存在感を示す役割です。
サポート(第4~5ポジション)は視界確保や味方支援に専念し、自身は必要最低限のファームでキャリーの育成を助けます。
ジャングラーはニュートラルクリープを狩ってファームするためのヒーローで、味方の援護やラストヒット補助などを担います。
ローミングはサポートの一種で、序盤からマップを動き回って味方レーンの支援や敵暗殺を狙います。
Dota2ってどんなゲーム?④ゲーム内の主要な要素
試合の基本は「レーニング」でクリープを倒してゴールドと経験値を稼ぎつつ、タワー破壊や敵ヒーロー撃破を狙うことです。
レーンクリープのラストヒット(トドメ)でゴールドが得られ、同時に経験値も獲得できます。
自陣のクリープを敵に当てて「ディナイ」を行うと、敵に経験値が入らなくなり戦局を優位にできます。
マップ上には敵から離れた中立クリープのキャンプが存在し、タイミングを合わせて味方と牽制しつつ狩り合う「ジャングル戦」も行われます。
時間経過で復活するルーン(回復・バフなど)を活用しつつ、タワーや拠点を削って相手陣地に圧力をかけるのが序盤~中盤の流れです。
得たゴールドは「ショップ」でアイテム購入に使い、ヒーローを強化します。
アイテムは攻撃力や防御力を上げるものから、周囲に効果を与えるアクティブアイテムまで多彩です。
経験値をためることでレベルが上がり、ステータスが増え、より強力なスキルを習得できます。
これらを通じてヒーローを成長させ、チーム全体の戦力を高めていくのがDota 2の醍醐味です。
Dota2ってどんなゲーム?⑤チームプレイの重要性
Dota 2では個々のヒーロー性能だけでなくチーム全体の連携が勝敗を左右します。
実際、Dota 2におけるゲームプレイで最も重要な要素の一つはコミュニケーションとチームワークであるとされています。
味方と役割を分担し、マップ全体の視界(ワード)やゴールド配分、どのタイミングで集団戦を仕掛けるかなどを相談することが勝利の鍵です。
例えば味方キャリーを守るためにサポートが前線を維持したり、敵キャリーが育つ前に奇襲を仕掛けたりといった連携が重要となります。
戦闘ではスキルやアイテムのタイミングが勝敗に直結するため、チーム全体で戦術を合わせて戦う必要があります。
Dota2ってどんなゲーム?⑥試合の流れ
試合は序盤(レーニングフェーズ)、中盤、終盤の3段階に分かれます。
序盤は各レーンでクリープを取り合いながら経験値とゴールドを稼ぎ、ヒーローを育てるフェーズです。
この間はラストヒットやディナイを練習しつつ、ワードで視界を確保したり、敵の動きを牽制したりします。
中盤になると各レーンのタワーが破壊されはじめ、プレイヤーがレーン外で集団行動を取り始めます。
キャリー陣は重要アイテムが揃い始め、味方と協力してRoshanを狙ったり、敵タワーを落とすために集団戦やプッシュを仕掛けます。
終盤ではキャリーが6枠全ての装備を揃え、戦力が最大化します。この時期は通常5人が一丸となり、高地(敵拠点)攻略やロシャン防衛・奪取を狙って大規模な戦闘が起こります。
終盤では少しのミスが致命傷となるため、視界設置や魔法耐性アイテムで敵の奇襲を防ぎつつ、全力でゴール(敵Ancient)への進軍を狙います。
Dota2ってどんなゲーム?⑧プレイヤー人口や大会の賞金
Valve主催の世界大会「The International」で盛り上がるDota 2は、世界的に多くのファンを持つeスポーツタイトルです。
アクティブプレイヤー数は常時数十~数十万人規模を維持しており、毎年秋に行われる「The International(TI)」は特に注目されています。
TIではValveが160万ドルのベース賞金を用意した上で、ゲーム内課金の一部を賞金プールに上乗せする仕組みになっており、2021年大会では総額約4,000万ドル(約60億円)という世界最大級の賞金プールになりました。
プロチームとそのファンにとって一年で最も熱い大会であり、世界中のトッププレイヤーたちが優勝をかけて激突します。
日本国内ではLoLやFPSと比べるとプレイヤー数は少ないものの、過去には大手チームがDota 2部門を設置するなど盛り上がりました。
現在もオンライン大会に日本代表が出場し、ファンは公式フォーラムや配信で情報交換を行いながらコミュニティを支えています。

Dota2ってどんなゲーム?⑨無課金での楽しみ方
Dota 2は完全無料でプレイできる一方、ゲーム内課金は主に見た目(スキン)や大会シーズンパス(コンペンディアム)の購入に限定されています。
ヒーローや能力に影響するアイテム課金はなく、課金が強さに直結しないため、無課金プレイヤーでも上級者と同条件で楽しめます。
つまり練習と連携次第でだれでも結果を出せる環境です。
課金をすると利便性が上がるわけではないので、初心者は純粋にプレイスキルを伸ばすことに集中できます。
Steamストアによるとインターフェイスは日本語にも対応していますが、音声は英語のみで公式日本語化は実現していません。
そのため、日本語版を望むプレイヤーはコミュニティ制作の日本語化MODを利用する場合もあります。

Dota2ってどんなゲーム?⑪初心者向けおすすめヒーロー
Dota 2はSteamで無料ダウンロードしてすぐ遊び始められます。
まずはゲーム内の「トレーニング」モードやボット対戦で基本操作に慣れましょう。
初心者向けのヒーローとしては、操作が単純で状況が把握しやすいキャリーやサポートがおすすめです。
例えば自己回復スキルを持ち、通常攻撃や範囲攻撃で扱いやすいJuggernautやWraith King、Lifestealerなどはミスを許容しやすく初心者でも使いやすいヒーローです。
サポートならばCrystal Maiden(クリスタルメイデン)やLich(ライチ)など、遠距離から味方を支援しやすいヒーローが扱いやすいでしょう。
まずはこれらの簡単なヒーローで操作に慣れ、徐々にゲームの流れを理解していくのが良いスタートです。

Dota2に関するよくある質問
Dota2に関する、よくある質問をまとめました。
Dota2とLoLとの違いは何ですか?
Dota 2とLeague of Legends(LoL)は基本ルールは似ていますが、大きな違いとしてDota 2ではすべてのヒーローが最初から使用可能で、課金要素はアイテムの見た目やバトルパスに限られています。
またアイテムによる攻撃効果の多様さからプロ大会では熟練したプレイヤーが一瞬で試合をひっくり返すことも珍しくありません。

Dota2は、日本語に対応していますか?
Steam版ではインターフェイスの日本語対応にチェックが入っており、メニューなどは日本語表示になります。
ただしヒーローの声や一部テキストは英語のままで、公式に完全な日本語版は提供されていません。
現在、日本語に訳されたファン制作のテキストMODが流通しているため、必要に応じて導入すると理解が進むでしょう。
Dota2は、グラボなしでプレイ可能ですか?
Dota 2は比較的軽量なゲームで、内蔵GPU(例:Intel UHD Graphics)でも最低設定なら動作可能です。
ただし、安定したフレームレートや快適なプレイを求めるなら、専用グラフィックボード(GTX1650以上など)を推奨します。
特に集団戦や高解像度での描写ではグラボの有無が快適さに直結します。最低限動作は可能ですが、グラボがあると圧倒的に快適です。

Dota2の大会は、なぜあんなに賞金が高いのですか?
Dota 2の世界大会「The International(TI)」の賞金は、プレイヤーの課金によるバトルパス(コンペンディアム)の売上から積み立てられます。
これにより賞金総額が年々巨大化し、過去には40億円超に達したこともありました。
ファンの熱狂的な支援が高額賞金の最大の理由で、プロシーンの盛り上がりを支えています。

ヒーローの選び方のポイントは?
初心者は「操作がシンプルで生存力が高いヒーロー」を選ぶのがコツです。
自己回復や無敵スキルを持つJuggernaut、Wraith Kingなどはおすすめ。
慣れてきたら、自分の得意なロール(キャリー・サポート・オフレーナーなど)に合わせて幅を広げましょう。
常にヒーローのスキル構成と役割を意識して選ぶことが重要です。

Dota2ってどんなゲーム?まとめ
Dota 2は最初のハードルが高いと感じるかもしれませんが、練習を重ねてゲームの流れや各ヒーローの役割を理解することで楽しさが見えてきます。
豪華な国際大会や熱いコミュニティが魅力であり、無料で始められる今がチャンスです。
まずはシンプルなヒーローで基本操作を覚え、協力プレイの面白さを味わってみてください。
Dota 2の奥深い戦略と熱狂的なチームバトルが、きっとあなたを虜にするはずです。
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